全長約1100km、パプアニューギニア最大の大河セピック川。その流域の人々は太古の昔から、この川を道とし糧として、独特の生活様式と精霊信仰をもって暮らしてきました。
セピック川の見どころ
みごとなワニの彫刻
セピック川流域でつくられる精霊やワニなどを象った木彫りやトーテムポール、精霊の家などはとても個性的で、パプアニューギニアを代表するプリミティブアート(原始美術)として、世界中の収集家や芸術家の注目を集めています。
クルーズ船からの眺め
カラフルな民族衣装で歓迎
子どもたちもお出迎え
セピック川を観光する方法は大きく2つ、ロッジ滞在とクルーズです。ロッジ滞在も2つあり、カジュアルなプランはポートモレスビーから国内線でウェワクへ飛び、車で約4時間かけてセピック川沿いのパグイへ、モーターカヌーで約1時間半走って到着するアンブンティロッジをベースに、モーターカヌーで周辺の村々を観光するプラン。このロッジはシャワー&トイレは完備していますがとてもベーシックなつくりです。
もうひとつのロッジはパプアニューギニア各地でリゾート&ツアー会社を営むトランスニューギニツアーズが所有するセピック川上流域、カラワリ支流沿いのカラワリロッジとかつてはクルーズ船として活躍し現在はホテルシップとして利用されている「セピックスピリッツ号」の滞在を組み合わせたツアーで、住環境は先のアンブンティロッジよりも格段に快適になります。アクセスは通常マウントハーゲンから専用機でカラワリロッジ近くの滑走路に降り、専用のアルミ製ボートでロッジとセピックスピリッツ号に宿泊しながら村々を観光します。
さらに不定期運航ですがクルーズをご希望の方向けには、マダンに本拠を置きマダンリゾートホテルなどを経営するMTS(メラネシアン・ツーリスト・サービス)が所有するカリボボ・スピリッツ号があります。船内は完全空調、10室の各客室にシャワーとトイレを完備した快適なクルーズ船です。コースは通常マダン発でセピック川へ海からさかのぼっていき、またマダンに戻ります。
木彫りの実演
利用する施設によって訪れる流域も若干異なりますが、どれも、毎日、小型ボートで流域の村々を訪ね、精霊の家や踊り、料理や木彫りの彫刻などの実演を観光して楽しみます。