パプアニューギニアでの食事は首都ポートモレスビーを除き、ホテルのレストランになることが多いでしょう。メニューは西洋料理が多く、中華風やアジア風、インド風、イタリア風の料理を楽しめるところもあります。ただし一部の町ではホテル以外に中華料理店などある場合があります。首都ポートモレスビーでは西洋料理、中華料理の他、日本料理や韓国料理、インド料理などが楽しめます。
パプアニューギニアの食材

豊かな食材を生かした一皿

市場では種類豊富な芋類がならぶ
パプアニューギニアは高地を含む広大な国土と豊かな海を有していますので、他の小さな南の島国と違って、食材はとても豊かです。海沿いでは特産のマグロのお刺身やマッドクラブ(マングローブ蟹)、ブラックタイガーシュリンプ、ロブスターなど新鮮な海産物を楽しめます。
またレタスやブロッコリーといった高原野菜をはじめ多く野菜も揃っています。これらは村々の畑で栽培されて市場に持ち込まれてきますが、日本のものとは色形が違い、味と風味が濃いものが見受けられます。特にお芋はこの国の主食で種類も豊富です。タロ芋、ヤム芋の他、日本のサツマイモに似た甘みの強いカウカウや、デザートの材料として使われるタピオカ(キャッサバ)もお芋として食べます。
もちろんバナナ、パイナップル、パパイヤ、マンゴ、パッションフルーツなど南国の果物は豊富で完熟のおいしさは格別です。
パプアニューギニアのローカルフード

バナナの葉で食材を蒸す「ムームー」

ビレッジツアーなどでお試しいただけます
ビレッジツアーなどに参加すると、代表的な伝統料理として「ムームー」という料理を披露されます。これは太平洋の国々でよく見られる「蒸し焼き料理」のことです。ムームーは料理というより調理法ですが、地面に掘った穴の側面にバナナの葉に包んだ肉、魚、イモ類それに野菜などを並べ、穴の中央に焼いた石を入れてゆき、バナナの葉で穴にふたをし数時間で出来上がりです。出来立てのムームーはホクホクしていてとても美味です。
さらに海岸沿いの村ではココナッツの汁などをまぶしてから蒸しますので、一層風味豊かです。
この国の人たちは調味料をほとんど使わずそのまま食していますので、通常観光ツアーの場合には、観光ガイドが塩、コショウなどの調味料を持参してきており、お好みで味付けして召し上がっていただきます。
またサゴヤシ澱粉で作った保存食の「サクサク」は地方によって料理法が違いますが、セピック地方では魚などと一緒に煮た「ナングー」、セントラル地方などではすり潰したバナナとココナッツの汁を合わせて甘く味付けし、デザートのように食べますが、ビレッジツアーなどで食べる機会があるかもしれません。